ss401t390904’s diary

偏屈頑固オヤジの戯言

蒸気機関車繋がり。

 

 

 

5月3日の撮影。 北の大地にて。

奥に見えているのはオホーツク海

 

こんな風景を眺められるなら、汽車の旅も悪くないな…と思ってたよ。

 

 

 

 

49643号機と客車。

9600型は北の大地とよく似合う。

炭鉱が栄えた街には…と言った方がいいかな。

 

 

先日お勧めに挙がってた動画。

“元機関士の祖父が、蒸気機関車のシュミレーター操作した”

そういう内容のもの。10分程の動画。

2009年の撮影だと解説されていた。

祖父はご逝去されたそうだ。

軍手をして運転台に座り、計器類を確認しながら各レバーの操作をする。

長年の経験と体に刻まれた感覚。

もうね、統べての動作に無駄が無く、ある種の余裕すら感じる。

これが引退して何十年も経過している人なのかと、驚いた。

投稿されて日が浅いのに、凄い再生回数だった。

URL 貼っておこう。

 

https://youtu.be/rO9_8V6zsPA

 

 

これを視た後に思い出したのは、79615号機の元機関士。

オレが知る唯一の機関士だ。

使い古された軍手をした手でレバー操作を懐かしむようにしていた。

計器類1つ欠ける事のなく隅々まで磨かれた運転台で…。

 

朽ちている姿なので、本当は掲載したくない。

だが…現状を認識してもらう意味でも、見てもらおう。

オレが初めて見た運転台は、現役時代を彷彿させるものだった。

水を貯め、罐に火を入れれば動くのでは?と思ったくらいだ。

 

それが…。

 

 

計器類は破損欠落。真鍮製のレバー類はくすみ、天井は朽ちている。

あの元機関士が見たら、物凄く落胆されるだろう。

オレですら、そう思う。

 

 

蒸気機関車は、間違いなく過去の遺物だ。それは否定しない。

エネルギー変換効率、環境問題、維持管理費用。

全部問題がある。今の時代ではね。

だからと言って、忘れ去られて良いものではない。

それはね、前途紹介した動画の再生回数見れば解かる。

 

日本人の多くは、旧いモノを簡単に捨てる。

歴史や実績なんて関係ない。消費型社会が齎した副作用だ。

だがね、蒸気機関車だって日本の復興と経済の高度成長を支えた。

それぞれの車輛に歴史と記憶がある。

これらが画像と記録だけの存在になってもいいのか? 良い訳がない。

北の大地には、人間に忘れられ静かに朽ちていく蒸気機関車が何輌もある。

それら統べてに手を掛ける事は物理的にも不可能だ。

だがね、オレは79615号機だけは何とかしたいと思っている。

29年ぶりに訪れた、あの日から…。

 

数年前、都内のある場所に置かれていた D51 が解体撤去された。

老朽化し倒壊の恐れがあり、更にアスベストの飛散が懸念されるとの理由で。

何年も放置され、本当に無残な姿の D51 だった。

管理する費用を捻出できない程、財政が厳しかったと役所は返答。

区民でもないオレに、出来る事は何もなかった。

悔しくて落涙した。今でも忘れない。

 

オレは…日本の蒸気機関車が大好きだ。何型であってもね。

詳しい訳でも、熱狂的なファンでも、撮り鉄でもない。

だがね、蒸気機関車には惹かれる魅力が沢山ある。

“生きている” 姿を見れば、理解してもらえる。

これ以上、残存車輛が減らない事を切に願っている。

 

 

面白い(?)動画も紹介しておこう。

これ、身体の力が抜けていくオーケストラの演奏だ。(笑)

 


www.youtube.com

 

 

都響の演奏ってのが、また微笑ましい。