写っている山は、羊蹄山。
寒々しさを感じると思うが、それほど寒くはなかった。
毒蜘蛛2号のボディに変な物くっ付いてるが、これは温湿度計。
車中泊の際にチェックする為持参したんだ。
この時は13℃。
オレの地元と季節が1ヵ月違う感覚。
C62 3 号機との再会は、実現しなかった。
上陸間もなく落胆したよ。
公開日が決められていて、何れにしても合わせれなかった。
悔しい思いをしながら俱知安へ向かった。
当時と風景が激変していて、探すのに手間取った。
再会できた79615号機は、哀れな姿になっていた。
オレはこの車輛の機関士を存じている。
初めて79615号機に会った時「窯に火を入れれば動くのでは?」
そう思う位輝いていた。レールは車輛分しかないのに…。
氏は、展示されている車輛を連日磨きに来ていると話してみえた。
ロッドに錆一つなかった。動輪も塗装されてなかった。
運転台もそのままで、欠落している部品なんて何一つなかった。
これは29年前の話だ。
変わり果てた姿に涙。
暫し一緒に過ごし、現地を後にした。
また必ず訪れる約束をして。
美唄の風景は、記憶にあるものと大きく変わってなかったよ。
丁寧且つ情熱を加えた保護をされている多くの関係者に感謝。
旧駅舎も綺麗に保存されている。
29年前は、完全に忘れ去られた状態で雑草に埋もれていたんだよ。
運転台には菓子の包装紙や雑誌が散乱し、見るに耐えなかった。
同行者と一緒に清掃したのを、よく覚えている。
さて、そろそろ移動を始めるよ。
ここからが “冒険” の始まり。
天候が回復したという事は、会える気がする。
相手は「晴れ女」だからね。
また、これを聴いてる。