原点回帰。 これは本人も自ら発言。
その思いと決意を、20年前と違う実力を纏いオレらの前で披露してくれた。
麻衣子さんが声を出し始め、オレが感じるまでに10秒かからなかった。
シンガーソングライターとしてのプライド。
プロフェッショナルとしての意地。
このライブは絶対双方を満足させる内容になると…。
2曲目は、グランドピアノで演奏してくれた。
今まで感じた事がないレベルの起伏ある演奏。ただならぬオーラを発してた。
麻衣子さんは自分で「感情込める演奏できない」って言ってたのにな。
これを聴いて確信した。 麻衣子さん、勝った。
他の人も同じように感じてたんじゃないかな。
空気がキンッて張り詰めて、一気に麻衣子さん含む皆が集中してる。
このライブにギタリスト氏と来れて、本当に良かった。
そこからは、完全に麻衣子さんのペースだった。
表情に余裕が出てきて、客席に座るオレらを順番に見つめてる。
右から左へ…前から後ろへ…。勿論、歌いながらね。
その瞳がキラキラしてた。
↓ 公認の撮影タイム。約30秒あった。
20枚くらい写した中の1枚。
アンコールに応え、グッズの T シャツ着て出てきてくれた。
凄かった。まるで記者会見みたい。カメラがスマホだっただけ。
ワシャワシャ音してたよ。(笑)
怒涛の勢いで皆さん撮ってた。で、時間切れになると一斉にスマホしまってる。
「は~い、スマホしまってくださ~い。あれ、もう誰も出してない!」
キョロキョロしながら麻衣子さん驚いてたよ。
「SNS に揚げても良いです。画像編集して二重あごと皺消しても良いです。
でも、セトリだけは公開しないでください」って真面目に言うから、皆笑ってた。
20年の思い。楽曲に対する拘り。それをいつもより長いトークで語る。
ライブの進行もコントロールしてる。演奏を連続で間違えても全然焦ってない。
笑い飛ばした後、一瞬で切り替え演奏を再開する集中力。
緩急の付け方にも余裕を感じる。何より、心へ強烈に響いてくる音声。
オレより先にギタリスト氏が「俺…泣きそう」と呟いた。
素晴らしかった。何もかもが過去のライブと桁違い。
麻衣子さんと何度も目が合った。(オレらは前から2列目だったんだよ)
その瞳に奥行きを感じて不思議な印象だったな。
もう1枚。偶然?カメラ目線で撮影できた。
屈託ない笑顔してる。
何かを成し遂げた人だけが見せる表情には、説得力がある。
あなたが魂込めて訴えたもの。ちゃんと伝わったよ。